ネットの誹謗中傷が問題になっています。
特に最近では女子プロレスラーの木村花さんがネットの誹謗中傷を苦に自殺したことが大きな波紋を呼びました。
世論の高まりから法律改正をする動きに発展しています。
今のところ匿名者から誹謗中傷があって相手を特定しようとした場合、弁護士を通じて、媒体(SNS)にIPアドレスの開示請求をして、それが認められたら今度は対象プロバイダーに請求をするという2重の手続きが必要でした。
名誉毀損罪などで訴えるのはそれからです。
そのため弁護士の着手金だけでが数十万円かかってしまうことから、一個人ではなかなか出来ることではありませんでした。
そのような実態が、誹謗中傷に甘いネット環境を作っていました。
なかには「ネット上で悪口言われるぐらい無視すれば良いだけだろう」と思われる人もいます。
言論の自由は大切にしなくてはならない権利でもあります。
しかし現代はネットが生活の中に溶け込んで、見ないわけにいかない環境になっています。
そして、悪質な書き込みが原因で自殺者が多く出ている実態からすると、現在より強い取り締まりは必要なのだと思います。
以下、被害者の場合と加害者の場合に分けて対処法を説明します。
【誹謗中傷を受けたとき(被害者)】
この読者は、どちらかというと加害者より被害者になる場合が多いと思います。^^
被害を受けたときに、精神的な心構えと行うべき行動があります。
心構えとしては決して気にしすぎてはいけないということ。
誹謗中傷は、大勢の人が万遍なく投稿しているのではなく、少数の人が何度も繰り返しているもの。
その少数の人は人の足を引っ張って楽しむ心の貧しい可哀想なお人。
又は、神経質な完璧主義者。
例えものすごいパッシングを受けているように感じても、その背後にはもっと多くの賛同者や同情者がいるかもしれません。
ぐらいの気持ちでちょうど良いと思います。
素晴らしい人に人生を左右されるのは良いことですが、しょうもない人に人生を左右されるほどバカバカしいものはありません。
次に、行うべき行動ですが誹謗中傷の度合いによって分けましょう。
「この世からいなくなって欲しい」
「生きてる価値ない」
のような酷いものであれば対策が必要です。
まずは、投稿している人に次のようにメッセージを送りましょう。
「弁護士に相談する」
「名誉毀損罪での訴訟を検討している」
「匿名でもIPアドレスから誰の投稿か特定できます」
これでだいぶ効果があるでしょう。
もしそれでも収まらない場合は、実際に法律的に解決した方が良いでしょう。
本当は専門の弁護士に相談するのが良いですが、専門の人は少ないので、一般の弁護士の中で良心的で親身になってくれる人を選んでも良いでしょう。
もし投稿内容が、誹謗中傷までいかなく通常の批判や非難の範囲内であれば、法律的に解決するのは難しいです。
投稿者にやめてもらうためには、やはり上記のように訴訟を臭わせるのが良いでしょう。
訴訟で有罪になるか、ならないかはかなり微妙な問題でもあります。
投稿内容だけでなく、それによって精神的にどれだけの被害を受けたかや、仕事にどれぐらいの影響があったかも関係します。
また、以前私が行った方法でオススメなのが、地元の警察署に届けること!
私はアマゾンの書籍レビュー欄で誹謗中傷を受けたときに茅ヶ崎警察署に届けました。
投稿した相手は誰か分かっていたので削除するよう連絡したのですが、相手はしらばっくれていました。
警察署の人には大変親切に対応していただき、
「警察が本格的に動くほどの内容ではない」と言われましたが、
なんと投稿相手に電話をしていただきました!!
誰だって「○○警察の者ですが」と投稿内容の聞き取りがあればビビリますよね!!
結果として、すぐに投稿は削除されました。
「誹謗中傷」は警察が動く案件です!!
ぜひ被害者になった場合は駆け込んでください(笑)
【批判や文句を言いたいとき(加害者)】
さて、誰にでも相手を批判したり文句を言いたくなることはあると思います。
しかし感情的になって次のような言葉を投稿してはいけません。
「アホ」
「無能」
これらも誹謗中傷の1つです。
例え匿名のアカウントで投稿していても、調べれば誰が投稿したか特定されます。
訴えられて裁判になれば、それに費やされる費用は時間が非常に大きなものになります。
名誉毀損罪又は侮辱罪になれば、刑事でも民事でも責任が問われます。
逮捕されたうえ損害賠償もしなくてはならなくなる可能性があります。
批判は相手のため又は社会のためであるのが理想ですし、それぐらいの気概がない文章をわざわざ投稿するべきではないと思います。
あなたの限られた人生の時間をただ相手を傷つけるためだけに費やすというのは例え短時間でももったいないことです。
それ以上に、あなた自身の心が荒れて精神的にも肉体的にもマイナスになるに違いありません。
相手のため又は社会のためであれば、しっかり理解し共感されるように理論立てて説明する必要があります。
これらのリスクは常に意識して対策を打っておかなくては危険です!
ネットのあらゆるリスク対策のために「Webリスク管理士検定」の受検を検討してください。
公式テキストが付いています。
「Webリスク管理士検定」⇒ https://webrisk-kanrishi.com/
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