SEOを完全成果報酬でやってはいけない理由

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約1440文字 一般的完読時間 2分

SEOの話をすると「成果報酬ならやってもいいけど」という話をよく聞きます。
成果報酬には何を「成果」とするかによって、大きく分けて次の3種類があります。

(1)検索順位
(2)アクセス数
(3)売上げ又は問い合わせ数

(1)の検索順位というのは、狙ったキーワードが1位になればいくらとか、10位以内に月に何日入ればいくらなどといったもの。

SEOの成果報酬の代表格です。

しかし、順位が上がっても売上げが増えないのにも関わらず支払いだけが増えるということが多発し、今では下火になりました。

(2)のアクセス数は、アクセス数が増えた分だけ報酬に反映させるもの。

総アクセス数の場合と、特定キーワードからのアクセス数だけの場合があります。
前者は分かりやすいメリットがありますが、無意味なアクセスをカウントする可能性があります。
後者の方が売上げとの相関性が高いので公平感があります。

アクセス解析を共有すれば双方で簡単に数値を確認できます。

(3)の売上げ又は問い合わせ数は、最も顧客が望む方法であり、一見公平感が高い方法。

しかし現実的には顧客の自己申告に頼らざるを得ない面があり、業者にとっては運用が難しいもの。売上げが上がっても顧客が正直に申告しないリスクを抱えながら施策を頑張れるかという問題があります。

ホームページ制作に深く関わっているのであれば、顧客の営業状況がある程度把握することができるので可能性が高まります。
それでもやはり双方に強い信頼関係がなくては成立しない方法です。

また、「完全成果報酬」にして無料で始めた場合、業者が”何もしない”という問題もあります。

なぜ何もしないかというと、何もしなくても順位が上がる場合があるから。^^
特に一度上位表示した経験があるサイトであれば、グーグルの更新が原因で上がる可能性は充分あり得ます。
そうなれば自社の手柄にして報酬を受け取ることができてしまいます。
或いはダメモトでバックリンクを供給するだけして放置。
上がれば儲けものということです。

「完全成果報酬」であれば誰もが契約するので100件の契約でもすぐできます。
本気でSEOを行わなければ手間もコストもかかりません。
その中で1年以内に10件でも「偶然に」上がれば充分なのです!!

実際に10に1つぐらいの確率では上がることでしょう。

もちろん僕はやりませんが、SEO業界はそういう感じです。

しかしこれでは顧客からすれば、機会損失になるばかりか、グーグルからペナルティ対象になる恐れがあります。
しかも過去の施策の成果が出たにも関わらず、業者のおかげと勘違いして余計なお金を支払うことになります。

だから、「無料でSEOを行ってもらって成果が出たときだけ支払えばいい」と安心するのは危険ということです。

これら諸々の事情から、現在は「完全成果報酬SEO」は流行っていません。

代わって増えているのが、信頼できる業者に最低限のコストを支払って自社で学びながらSEOを行い、成果が出たら成果報酬を支払うスタイルです。
その「成果」は上記の(2)が主流です。

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つまり「定額+成果報酬」のソフト成果報酬です。

この方法だと顧客はリスクを最小限に抑えながら自分でも知識を得ることができます。
一方業者は最低限の保証を受ける中での成果報酬なので、施策に力を入れられるようになります。

どんなビジネスでもそうですが、どちらかが一方的に都合の良い契約は長続きすることはあり得ません。

今回も最後までお読みいただき感謝いたします!!
ではまた!!☆彡

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