文章の質を台無しにする言葉とスタンスとは?

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約2348文字 一般的完読時間 4分

文章でもトークでも、中で使用する言葉によって、説得力が地に落ちる場合があります。
どういう言葉かというと、大きく分けて次の2つがあります。

  • 1)誰もが知っている言葉を知らないがために間違えた言葉
  • 2)印象操作を謀っている言葉

1)はケアレスミスであれば誰でもありますが、明らかに誤解して使用している場合は、

「この人大丈夫だろうか?」

という疑いを持つことになります。
国語力がないことから起こることです。

しかし、私は最も信用を無くすのは2)だと思っています。

なぜなら、事実や根拠に基づかないで無理矢理自分の意見を押しつけようとしているからです。
しかも、恣意的な印象操作で読者を誘導しようとしているということは、読者をバカにしているのと同じです。

そのようなことは国語力のあるマスコミや大手メディアが日常行っていることです。

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基本はあくまで事実をそのまま伝えることです。

それが絶対的な基本!!
ただし、何を多く扱い、何を扱わないかは「裁量」によって気を配る必要があります。

例えば、警察と犯罪者の話を同等に扱うべきではありません。
最高裁の判決と、それに異を唱える人も同等の扱いで良いはずはありません。
社会的信用性が高い情報を多く扱うべきなのは当然のことです。

そして事実と意見は明確に分けて伝える必要があります。
それがごっちゃになっている場合、恣意的操作と思われても仕方ありません。

そういったことをふまえて、横並びのマスコミ報道の問題点を最近の3つの事例で説明します。

1)中国の味方をする報道

【事実】

先日のアラスカでの米中外交トップ同士の会談での報道内容。

タイトルが「米中非難の応酬」
内容は「峻烈な対立が浮き彫りになりました」といったもの。

米中の言い分を等分に扱う報道はまだましな方で、その多くは中国寄り。

中国の言い分や放送だけを取り上げ、

「共産党の地位は人民が選んだものだ」
「彼らは自らの愚かさとごう慢さのため、最後に代価を払うことになる」
「市民から強硬な意見がある」

としてアメリカを非難する中国人の意見を取り上げるなどしていた。

【意見】

中国は明らかに共産党独裁の無法者国家。

ウイグルでの大量虐殺や民族浄化が明らかになっており、外国の領土を自分のものと脅しをかけ占領を実行している凶悪な国。
その中国の味方をするマスコミは、もはや公共の電波を使用する資格はないと思います。

2)コロナを過度に深刻に扱う報道

【事実】

コロナ報道でよく使われる言葉が

「コロナを軽視する発言」

これはトランプ元大統領やブラジル大統領、イギリス首相などにも使用されました。

「気の緩み」

これは今非常によく目にし、耳にする言葉。
私たち一般市民が「気の緩み」によって街に繰り出したり大勢で会食をすることを指しています。

【意見】

「コロナを軽視する発言」とは、明らかに相手を蔑んでおり、コロナのことを分かっていないというニュアンスを含んでいます。
「重視」する方が正しく、「重視」すればするほど良いという思い込みも感じます。
そして何よりこの言葉で「軽視」させないようにする印象操作を行おうとしているとしか思えません。
「気の緩み」とは、明らかに上から目線で国民をにバカにしています。

政治家の「お願い」は、あくまで「お願い」
それを聞くかどうかは人それぞれ。

そもそも政府自体が重要なタイミングで外国人を自由に入国させたり、コロナの病床を増やさないなど大きなミスを犯しています。
そのような「お上」の指導が正しいかどうかが極めて怪しいこと。

万一正しいにしても、人はそれぞれ事情が違うわけで、従うかどうかは本人の判断次第。
苦境にあえぐ飲食店を助けようとする人だっている。

それにも関わらず街に人が増えると「気の緩み」と称するのは、国民蔑視発言です。
判断力がなく、自制心に乏しい間違った人が街に出ているという意味で使用しています。

政府側の発信は「徹底的に感染防止をして倒産、失業を増やせ」と言っているようなもの。

コロナに対してどのように考え行動するかは、人によって違っていて良いこと。
マスコミの考えが完全に正しいと決めつけるのはごう慢だし、これらの言葉は報道内容の質を地に落とす言葉だと思います。

3)スキャンダルを大々的に垂れ流す報道

【事実】

ワイドショーは言うに及ばず、テレビは全般的に不倫、不祥事の報道がよくなされます。
問題が発覚した相手を司会、コメンテーター全員で叩くというのが通例です。

【意見】

問題が発覚する経緯でよくあるのが、尾行や待ち伏せによる盗撮、盗聴。
それからプライバシー侵害でしかないラインなどのやり取りの公開。

裁判では違法に集めた証拠は証拠能力なしとして扱わないことになっています。
なぜならそれが採用されるとなると、違法行為が横行してしまうから。
そのうえ、信憑性にも疑問が残るから。

有名人だからといって違法なことを行われても良いとは思えません。
むしろ、何をしてでもスキャンダルを暴くことが賞賛される報道になっています。

しかも不倫という問題は家庭内での問題。
被害者でもない第三者の大勢によるパッシングにさらすなどあまりに下劣。
マスコミが行うべきは、国民が明るく誇りを持って生きる後押しをすること。

しかし現在のマスコミの姿勢は、いかに人の足を引っ張って視聴率を稼ぐかという最もマネしてはならない恥ずかしい存在になっています。
これはスキャンダルに限らず、言葉の切り取りや歪曲で「問題化」させることが横行しています。

以上今回は主にマスコミの事例で説明しましたが、個人のブログ運営でも同じです。
マスコミのようなスタンスで文章を書いたら、レベルが低くしかも新鮮味皆無の価値のないものになります。
ある意味身近に反面教師がいることをうまく利用しましょうね!!(^^)/

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