「ぎなた読み」のおもしろさは誰でも一度は通る道

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友達と燃えて楽しめる言葉遊び

子どもたちが一度は手に取ってみる本、どのような本かご存知ですか。
友達と遊ぶ時は持っていったり、出かける時はカバンに必ず入れたり、はまり出すと手放せなくなるようです。

小学生ぐらいの子供たちには、「なぞなぞ」の本の人気があるみたいです。
実際に、本屋さんにはたくさんなぞなぞブックが並んでいるのです。

そう言えば、自分が小学生の頃、遠足へ向かうバスの中でなぞなぞのレクリエーションが一番燃えて、楽しかったことを思い出します。

なぞなぞは「クイズ」ではありません。
楽しい言葉遊びです。

実際にはあり得ないことを、言葉をひねってこたえにたどり着く…
少人数でも大勢でも楽しめる感じでしょうか。

・飲むと怒られる飲み物は?

小学校低学年向けのなぞなぞです。









=「コーラ」です。

大人も楽しめてしまう言葉遊び

ユニークな言葉遊びは、子どもだけでなく、大人でも楽しめるものなのです。

「弁慶が、なぎなたを持って」と読むべきところを、
「弁慶がな、ぎなたを持って」と間違えて読んでみました。
「ぎなたって何なんだ!」となりますよね。

本当に「ぎなた」はあるのか、あるとしたらどんなものなのか、もしかしたらこんなものかもしれない…どんどんイメージが膨らんでいきます。

こうして、読み間違いからスタートした「ぎなた読み」は、ネットを中心に大人気です。

そもそも句点がない文章の区切りを読み間違えしたもの、平仮名ばかりの文章を読み間違えしたものだったのです。
あまりのおもしろさに、今では文章の区切りをわざと変えてみて別の意味を取る大人のことば遊びへと発展しています。

ぎなた読みは無限大

句点をどこに入れるか、でぎなた読みはたくさんのおもしろ展開があります。
現在ではSNSでのぎなた読みもたくさん発表されています。

「ぱんつくった」
・パン、作った
・パンツ、食った

これは、小学生でも大好物な例です。

「はなこさんじゅうごさい」
・花子さん、十五歳
・花子、三十五歳

若い方がいいのでしょうか…。

忙しくて漢字変換をしないでメールを送ってしまうと…

「ねえちゃんとおふろはいった?」
・ねえ、ちゃんとお風呂入った?
・姉ちゃんと、お風呂入った?

忙しくてもきちんと変換した方が、意味が伝わりますよ…と思いつつ吹き出してしまいます。

「だれかいたの?」
・誰か、いたの?
・誰?書いたの

そもそもどっちの意味なのか、とても気になりますよね。

「くるまでまとう」
・来るまで待とう
・車で待とう

こればっかりは、ちゃんとしてもらわないと本気で間違えます。

「きょうふのみそしる」
・恐怖の味噌汁
・今日、麩の味噌汁

本気で上の味噌汁でないことを祈るしかありません。

句点のないことによる読み間違いだけでなく、PCやスマホでのキーボード変換ミスが新たなぎなた読みを展開させています。

ぎなた読みの新星現る!

ネットニュースのぎなた読みが大きな話題となっています。
ネットでのぎなた読みは色々なイメージがわいて盛り上がっています。

「中国船さんご密漁」

・本来は、「中国船、珊瑚密漁」なのでしょうが、ネットニュースでは読みづらいので「さんご」と平仮名表記となっていたことが始まりです。
・「中国船さん、ご密漁」と瞬く間に広がりました。密漁なのに丁寧語…とたくさんの人の話題をさらったのです。

「アフガン航空相撲殺される」

もネットニュースです。
・アフガン航空相、撲殺される、というのが本来のニュースの内容でした。
・「アフガン航空相撲、殺される」とぎなた読みとなり、一気に話題となりました。
「航空相撲」とはなんぞや、と妄想合戦です。
言葉や文字から多くのイメージができる、それがぎなた読みの魅力なのでしょうか。

「この先生きのこる」

は掲示板での出来事が始まりです。
・この先生き残るには…と書きたかったのでしょう。
・「この先生、きのこる」と平仮名のためぎなた読みしてしまう人が続出しました。
 先生の「きのこる」が一体なんなのか気になるのは当然でしょう。

ちょっと深刻なニュースでも、思わず2度見して「ぷっ」と噴出してしまう、
ぎなた語はちょっとした言葉の息抜きなのかもしれませんね。

ぎなた読みは楽しんでナンボです

大勢でイメージを膨らますことができるぎなた語は、この先ますます進化するネット社会において楽しめる存在となることでしょう。

そうです、楽しめているのならばいいと思います。

けれど、「シャレ」「言葉遊び」で通じない場合も出てくるでしょう。

人の名誉を傷つけたり、下ネタ過ぎたり、誰かを不快にさせるような言葉遊びは、ぎなた読み本来の「楽しさ」を奪ってしまいかねません。
わからないように、仲間内だけで、絶対に表には出ない、そんなことが現代においてあり得ないことであるという認識を持っていてほしいと思います。

ここで区切って読んだら、おもしろい意味になった!
それがぎなた読みの楽しさです。
楽しさを追求しながら、ネットでのリスク管理は怠らないように、ぎなた読みでお遊びください。

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