「上手に」と言われると、何となく気後れしてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、あくまでも文章作成ではなく記事作成において上手に書く方法と考え方についてのお話になります。
さらに、「依頼された」点も重要視しています。
記事作成をひとつの職業として考えている方に参考にしていただけるように、と思っています。
どのような記事が「上手」とされるのか、イメージしてみると意外と難しいことではないかもしれません。
記事の依頼主、読者、それぞれの立場にたってイメージしてみると、記事作成者には記事を上手に書く道順が見えてくるように思います。
2.依頼主になったイメージ
3.記事作成をする前にするべきこと
4.調べる(抱く疑問と試行錯誤)
5.完全オリジナルな記事に
1.読者になったイメージ
何となく…で記事作成の依頼はきません。
必ず「読んでもらいたい誰か」のために記事作成があるはずです。
読む人の気持ちになってみると、記事作成の過程を段取りしやすくなります。
・同じ環境や気持ちの人を探している
・○○の内容や評判を知りたい
・△△の役立つ情報を知りたい
・そもそも□□って何だろう
さらに、自分が欲しい内容が載っている記事がどのようだったらベストですか?
・詳しい説明がちゃんとある
・できれば適度な長さであれば助かる
・何回も目を通さなくても理解できる
・こうしてみるといい…アドバイスなんてあれば最高!
時間があっても、忙しい時でも、「わかりやすく」て親身な感じは役立ち感アップでしょう。
漠然とした「読者」の方よりも、「○○を欲している△△な人」だと分かれば、より具体的に伝えたくなりますよね。
となると、伝えなくてはいけない内容も絞り込まれます。
内容が絞り込まれて、わかりやすければ、自然と最後まで読み通してしまうことでしょう。
人間同士の付き合いと一緒で、記事内容にも相性はあるかもしれません。
ただ、一方的だったり、高圧的だったり、決めつけられたり…するのはそもそも信頼関係が築けません。
表現方法自体は相性以前の問題ですので、不快な内容はやめてほしいものです。
「読みにきてくれてありがとう!」そんな気持ちを忘れずに記事作成に取り組んでみてください。
2.依頼主になったイメージ
より良い記事作成をしてもらうために、依頼主はいくつかの手段(方法)を用意してくれます。
・どういった場所で使用する記事なのか
・メイン読者のイメージ像
・読んでもらいやすい文字数
・作成者への記事作成モラル指示
これらの手段を使って、ある商品やサービス・事柄を、読者の立場に立ってわかりやすく親身な文章で記事作成すればいい…はずなのです。
ここで陥りがちなことは、「手段」だけの記事作成をしてしまうことです。
ひとつのテーマ、キーワードについて「説明だけ」する記事が出来上がってしまいます。
そこに、もうひとつ加えなくてはいけないことがあります。
記事作成を依頼するからには、何かしらの目的があるのは当たり前でしょう。
これが欠けていると、何のための記事かわからなくなります。
ただキーワードを説明するだけの記事を作成してほしい依頼主はあまり多くはないと思います。
目的を達成するための記事作成である…という意識がないところに「上手な記事作成」は存在することはありません。
最終的に、依頼主が本当に提供したい内容に結びついた文章にならなくては意味がありません。
・商品やサービスが購入された
・実際の店舗への来客が増えた
・○○の時は(依頼主)!と定着してきた
依頼主は、記事作成を依頼する上で目的を明確にしていない場合もあります。
それは依頼主が不親切だということではありません。
もし自分が記事作成の依頼をかける時、何の目的もない記事作成を時間と予算をかけて依頼するはずがありませんよね。
依頼主の目的をきちんと理解することが、「上手に」記事作成をする上ではとても重要なことなのです。
3.記事作成をする前にするべきこと
読者や依頼主のイメージをつかんだならば、「上手」への正しい道順を歩んでいると言えます。
ここからは、その次に「自分」がするべきことを整理してみましょう。
◆記事がアップされる予定のサイトを確認
どんな印象のページなんでしょう。
自分がこのサイトの一員になるのですから、できれば最初はトップページから隈なく確認してみることをお勧めします。
これによって、読者イメージがしっかりしたものになると思います。
・カッコイイを追求しているようなスタイリッシュなサイト
・しっかりと情報を伝えるために細分化されているサイト
・記事だけでなく、画像や写真をたくさん使用しているサイト
・かわいいものや人気があるものが詰まっているサイト
サイトの指示がない場合ももちろんあります。
その場合は、キーワードや商品・サービスなどで検索して、類似している他の多くのサイトを見てみるといいかもしれませんよ。
共通点や相違点など気付くことがたくさんあり、記事作成へ活かすことができるはずです。
◆今までの記事に目を通す
歴史あるサイトだと、今までの記事内容に目を通すのはちょっと大変ですよね。
それでも敢えてお勧めしたい!
記事作成する上で知っておいた方がいいことが、過去記事にはたくさん詰まっています。
・どういった文体なのか
きちんとした論文調の記事のサイトもあれば、語りかける形の記事もあります。
サイトのイメージと記事の文体には関わりがあることがほとんどです。
口語調でも丁寧語をしっかり使用していたり、友達に話しかけるような内容だったり、散文的な文章だったり…。
そのサイトの「文体」を知っておくことができれば、依頼主の要望に沿った記事作成がスタートできます。
・章立ての把握
大見出しや小見出しの使用をしているかどうか、段落分けはどのようにしているか、過去記事はかなり参考になります。
「普通は○○」という思い込みはやめて、しっかりと章立ての確認をすれば、記事の組み立てがしやすくなりますよ。
・文章内容の特色
文章を書く上で、「起承転結」とよく言われています。
けれど、サイトによって文章の特色はまちまちです。
結論からズバッと書いてあることもあれば、まずは従来の考えを否定したところからスタートすることもあります。
どんなタイプの文章・流れが好みなのか知っておくことに損はありません。
・単純におもしろい!
本当に単純な興味から、一読者として過去記事を読んでみるとおもしろいですよ!
よくできているな、わかりやすいな、なんて感想を持つこともあります。
そして、正直おもしろくないなと思う記事だってあるわけです。
ここで、すでに記事作成者の目で過去記事を読んでいることに気付くわけです。
役立つ記事も、疑問の残る記事も、どちらも勉強になるに決まっています。
同じ轍は踏まないように、おもしろいものはさらにおもしろく、自分の記事に反映していけばいいわけです。
4.調べる(抱く疑問と試行錯誤)
「何となく、記事作成って文章を自由に書けない感じ…」と思われる方もいるかもしれません。
確かに、読者や依頼主のイメージを明確に持つことや過去記事との比較などもあり窮屈な感じ・制約を感じることもあるでしょう。
それでも、どこにオリジナリティを出すか・創造性を持たせるかは、どの職種にも無限大にあることを思い出してください。
工夫やアイデアは、不自由感・制約感がある方が生まれやすいと思いませんか。
むしろ多少制約がある方が、試行錯誤することができるとも言えます。
クリエイティブだと思えばクリエイティブですし、ルーティンだと思えばルーティンになるのが記事作成。
◆調べてみよう
テーマやキーワード、ターゲットイメージなどがわかれば、自分の興味のある方向性で調べてみればいいのです。
例えば「腰痛」なんてテーマがあった時…
2 (色々腰痛について調べたら)右側だけ痛い人が結構いた!
3 これって実は内臓の病気かも!(盲腸とか膀胱とか)
4 依頼主のご要望に沿った改善案
少なくとも、②と③は自分で行動して自分で考えた内容です。
決して全てにおいて決められた内容を書かなくてはいけないわけではありません。
きちんと調べてみる事で、自分にも読者にも知りたいことが提供できて、依頼主の要望と関わりを持たせることができるのです。
◆探してみよう
いつも一見の記事作成になるわけではありません。
繰り返し同じ記事作成を依頼される可能性もあります。
出会った記事作成のテーマは、あまり忘れないものです。
テレビを見ていても、新聞を読んでいても、ネットニュースを見ても、ついつい関連付けて興味深く思うことがあります。
そんな時、ちょっとスマホやタブレット・メモ帳に記しておきましょう。
探してみた結果、もし次の依頼があった場合さらに違う観点からそのテーマを扱うことができるようになるわけです。
さらに掘り下げた内容を提供できる記事作成ができます。
また、全く別の記事作成においてもその知識はベースとなります。
例えば「腰痛」の内容に関心を持ち続けて探しておけば…
・女性の不調の原因とは
・エクササイズの取り入れ方
・子育てする上での注意点
「腰痛」とは全く別の記事作成において、その知識を取り出して関連付けた内容とすることもできるのです。
こういった「好奇心」をもっておくことは、より記事に「深み」をもたらしてくれることでしょう。
5.完全オリジナルな記事に
記事作成者としてしっかりとした道順を通ってきて、良質な好奇心をもっていれば、後は作成してみるだけです。
専門的な知識は公的なものから確認したとしても、その伝え方は作成者なりのものになるはずです。
あくまでも作成者自身の語り口で伝えてみてください。
無断引用やコピペは論外ですし、それは誰も望んでいません。
そして、誰かや何かを貶める記事は、誰も喜ぶことはないでしょう。
読者に喜んでもらえる、依頼主の目的に沿った、サイトの内容から逸脱しない記事こそが「上手く書けた記事」と言えると思います。
依頼主が「頼んでよかった」、
作成者が「喜んでもらえた」
となる記事をぜひ作成してください。
そして、そういう記事は世の中には実にたくさんあるものです。
これから記事作成を職業として考えている方には、記事作成の過程を頭に描きながら多くの記事に触れて、自分なりの記事作成の「糧」としてもらえたら嬉しいです。
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