最近のホームページの問題点ワースト5

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約3597文字 一般的完読時間 6分

近年はホームページのデザインのレベルが大きく上がっています。
楽天やアマゾンなどを見ればかなり参考になることでしょう。

それだけに、

デザイン性が古かったり、
一目で自作と分かるようなホームページ

は悪い意味で目立ってしまい、
すぐに離脱されてしまいます。

これではいくら良いことを書いていても伝わることはなくユーザーとの関係性は終了してしまいます。

最近特に目立つ5大問題点

私は長年サイト診断を行ってきましたが、最近特に目立つ5大問題点について解説します。

まず前提条件として考えるべきは、
スマホファースト、つまりスマホを中心に考えるということ。

スマホとPCのアクセス比率は平均7:3となっており、今後はスマホ比率がもっと上がることでしょう。
また、今後スマホファーストインデックスによって、スマホサイトだけを分析してスマホ順位が決まるようになります。

ですので、ホームページを見る場合に、あくまでスマホを優先して考え、PCはその後というのが原則となります。

「スマホ対応」は当然ですが「スマホ最適化」を行い、同時にPCサイトも問題のないものにします。

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では最近の具体的問題点について。

「最近のホームページの問題点ワースト5」は次のものです。

1位・・・文字が小さい
2位・・・表示スピードが遅い
3位・・・利用するメリットが分かりにくい
4位・・・必要情報が足りない
5位・・・レイアウトがくずれている
1つ1つ解説します。

1)文字が小さい

「文字が小さい」ことは5大問題点の中でも圧倒的に多くのホームページが抱えている問題です。
現状約80%に問題があると言って良いでしょう。

原因は次の2つです。

1,そもそもPCサイトで文字が小さいのでそれをスマホに変換してもやはり小さい

2,PCサイトでは適性な大きさでも、スマホに変換すると文字が小さくなる。
特にバナー画像はこうなる傾向が強く、最適化していないとピッチアウトしなくては読めないことが多い

ホームページ制作会社の人や運営者は、
「文字は読めさえすれば良い」
或いは
「読めなければピッチアウトすれば読めるから良い」
と思っているのかもしれません。

しかし、現代のユーザーは便利なものに慣れていて、そうでないものやストレスを感じるものに対してはすぐに離脱してしまいます。
高齢者や目の悪い人、文章が苦手な人など、不特定多数の人が見に来ることも留意しなくてはなりません。

誰もがピッチアウトを行わなくてもストレスなく読める文字にしましょう。

スマホでの文字の大きさの基準は、最もシェアが高いアイフォン6や7を基準として1行の文字を詰めて書いた場合に、1行17~24文字にしましょう。

2)表示スピードが遅い

表示スピードの早さもユーザビリティとSEOの両方において重要な要素になっています。

特にスマホは
電波状況の影響を受けることと、
時間が限られた中で見ている場合が多いため、
しっかりケアする必要があります。

ページを作り込めば作り込むほど、表示スピードは遅くなる傾向があります。

それは画像や写真、イラストなどが負担になるからです。
しかし、それらはユーザーの理解を深めるものでもあるので、むしろ表示スピードより優先しなくてはならない場合もあります

ただ、しっかりと最適化すれば、ほとんどの場合、問題のないものになります。

新たなページを作成した場合はもちろん、コンテンツを追加した場合も必ずページスピードインサイツで確認しましょう。

このツールは表示スピードを100点満点で表しており、0点だと最も時間がかかり最低ということになります。
ところが意外と0点ということも時々見受けられます。そして半分以上が50点以下といって良いでしょう。

では何点を目安にするべきか。

表示スピードとユーザーの理解のバランスから考えて、60点以上を目指すことをお勧めします。

ページスピードインサイツ
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

3)利用するメリットが分かりにくい

ホームページの目的は、
ユーザーに魅力を感じてもらって、申し込んでもらうことです。

ですから、ユーザーに利用のメリットを分かってもらわなくてはなりません
しかもファースビューなど早いうちに分かってもらわないと、期待を持てなくなり途中で離脱されます。
辛抱強く最後まで読んでくれると思ってはいけません。

また、そもそもメリットを何も書いていないこともあります。
これは、自分で自分の良さを挙げることに抵抗があったり、営業的な売り込みが苦手なことが原因だと思われます。

大変もったいないことです。

1つの典型的なレートとしてお勧めなのが次の方法です。
ファーストビューで、目立つバナー画像を用いて、ユーザーのメリットを1つ又は2つだけ強調する。
そして、すぐ下又は少し説明を入れてから下記を入れる。

「選ばれる○つの理由」として箇条書きする。
○は5~8個が良いでしょう。
あまり少ないとメリットが少ないと思われるし、あまり多いと、逆に印象が薄れてしまいます。

「選ばれる理由」は自分だけで考えるのではなく、利用者からの感想からくみ上げられるものを重視しましょう。

そのためには、利用者の感想を真摯にそして丹念に取得する必要があります。

4)必要情報が足りない

「必要情報が足りない」というのは、上記1)の文字が小さいに並んで最もよくある深刻な問題です。

ユーザーはあなたのサービスに興味があるから読んでいるわけです。
そして様々な疑問点や懸念がすべて払拭されて初めて申込みに至るものです。

少しでも
「怪しい」
「分からない」
と思われたら躊躇して行動しないと思ってください。

ですから基本的にユーザーが持つ可能性がある疑問にすべて答える必要があります。

足りない情報として多いのは次の3つです。
●利用後自分がどうなれるのか
●体験談
●運営者のプロフィール

1つ1つ説明します。

●利用後自分がどうなれるのか

上記4)で「利用するメリット」を明記する必要があると書きました。

ここではそれに加え、もっと深い意味での「アフターのユーザーの幸せ」を言います。
英語でベネフィットと言います。

結局、人が行動する理由は2つしかないと言われています。

1つは苦痛を回避すること。
もう1つは快楽を得ること。

もっと突き詰めて言うと幸せになるためにしか行動しないということです。

ダイエットで体重が何キロ減るかは表面的なメリット。
ユーザーが究極的に求めているのは、もてる、ほめられる、着たい服が着られるなどの「幸せ」です。

こういったことを実際のユーザーを思い浮かべて考えられることをすべて書いて下さい。

●体験談

ユーザーは運営者の言葉は半信半疑でも、体験談は信憑性のあるものであれば、何より信用します。
体験談が少なすぎたり、通り一遍の短い文章しかない場合は、不安になります。

いくら「選ばれる理由」が明記されていても疑わしくさえ思われます。
体験談・感想は常に積極的にもらうように心がけましょう。

感想をもらう方法は

掲示版に書いてもらう、
アンケート用紙に書いてもらう、
動画で語ってもらう

などありますが、どの方法がより良い感想をもらえるか試してみましょう。

アンケート用紙にしても

大きな余白に自由に書いてもらうのが良いのか、
質問を並べてそれに答えてもらうのが良いのか、

ユーザーに応じて対応するべきです。

●運営者のプロフィール

ユーザーが選ぶ理由は、サービスそのものの良さだけではありません。
運営者がどのような人かも重要な要素です。

仕事に関連するスキルや経験は最重要ですが、それに加え、どのような想いで仕事をしているのかや、ビジョン、ポリシーなども重要
最後の背中の一押しに最も役立つかもしれません。

さらに、趣味、家族、余暇の過ごし方などプライベートも遠慮無く書きましょう。
「共感」というのは、それが強いものであればあるほど、他の要素は関係なくなり利用につながるものです。

ユーザーがどこで共感してもらえるか分からないわけですから、プライベートもなるべく詳しく書いておきましょう。

5)レイアウトがくずれている

レイアウトくずれは、自作のホームページではほとんどの場合見受けられるものです。

また、専門業者が行っても、PCサイトからレスポンシブウェブデザインで変換したときに、コーディングが不十分な場合に起こります。
例えば、画像がすべて左側に寄っていたり、余計な大きな余白があったり、画像や文字が重なっていたりします。
これではユーザービリティが著しく悪くなります。

一口にスマホと言っても、大きさは色々あるので、すべての大きさに最適なレイアウトで表示されるのは難しいことです。
しかし、少なくともアイフォンの標準的な大きさには合わせるようにしましょう。

以上が、
「最近のホームページの問題点ワースト5」です。

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