seoに良いワードプレスの設定の方法

シェアする

約5259文字 一般的完読時間 9分


ワードプレスは、世界的に使用されている最も有名なCMSです。
使用はしたことはないけれど一度は目にしたことがある、という方もいるのではないでしょうか?
企業サイト・ポータルサイト・個人のHPやブログ等といった幅広い使い方をされています。

人気の理由は、ワードプレス本体の利用が無料なこと、カスタマイズのしやすさ(他のプログラム言語と比較して、PHPは比較的扱いやすく解りやすい)豊富なテーマファイルとプラグインがあるといったことが挙げられます。

また、SEOに有利と言われています
WordCamp San Francisco 2009でマット・カッツ氏(元Googleのスパム対策チームのリーダー)もワードプレスはSEOに良い選択であると述べています。

では具体的にseoに良いワードプレスの設定の仕方について説明していきたいと思います。

1:設置時に、noindexにしない
2:パーマリンク設定
3:表示速度
4:メタタグ・タイトルの設定
5:xmlサイトマップの作成
6:Google Search Consoleの設定
7:記事の継続的な投稿
8:SNSとの連携
付録:おすすめのテーマファイル(無料)
スポンサーリンク




1:設置時に、「検索エンジンがインデックスしないようにする」にしない

サーバーでの自動インストール時でも、手動の設置でも構いませんが、WordPress本体の設定をする際に、記事も何もないからと「検索エンジンがインデックスしないようにする」にはしない方が無難です。
なぜなら、noindexに設定してしまうと、巡回に来た際に「インデックス化されたくないのか」とボットが判断してしまい、インデックスが後回しになってしまう可能性があるためです。

他にも、人的ミスで、チェックを入れていたものを外すのを忘れてしまったために1ヶ月近くもインデックスされなかった、という話も聞きますので、新規サイトの場合は特に理由が無い限りはチェックは外しておいた方が良いです。

そのため、「検索エンジンがインデックスしないようにする」の設定は、テストサイトにとどめておいたほうが良いでしょう。

2:パーマリンク設定

パーマリンクとは、http://example.com/123.htmlといった投稿ページやアーカイブページのURLです。

設定→パーマリンク設定から設定を行えます。

SEOとして良いとされるのは静的URLと呼ばれる、後ろに.htmlが付くもの。
設定方法は、カスタム構造にチェックを入れた後に「/%postname%/.html」という風に任意に設定が行えます。

その他のタグに関しては、コーデックスをご参照下さい。
WordPressCodex(日本語)
https://wpdocs.osdn.jp/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9

3:表示速度

表示速度はサイトにとって非常に重要です。
サイトの表示が2秒遅いだけで直帰率が50%増加するというデータもあります。
サイトの表示速度は、こうしたユーザーエクスペリエンスだけではなくSEOにも影響します。

ちなみにこの表示速度ですが、2秒以内が良いとされています。

表示速度を手軽に計測するには、Google公式のPage Speed Insightsがおすすめです。

速度を上げるために改善しなければならない点などを、わかり易く表示してくれます。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja

では、ワードプレスで表示速度を上げるためには具体的に何を行えば良いのでしょうか?

■不必要なプラグインは使用しない

プラグインは非常に便利な反面、使用しすぎるとサイトが重くなります。
また、メンテナンスにも影響が出てくるため、必要最低限のものにすると良いです。

■サーバーのスペック

比較的安価なサーバーなどは性能が低いため、WordPress側でいくら改善を行っても表示速度が上がらないとうことも多々あります。
これはユーザー側にはどうにもできない問題です。

もしお試し期間中であればサーバーの変更を視野に入れておいた方が良いでしょう。

サーバーの変更は難しいというようであれば、サーバーによってはPHPのバージョンを設定できるところもあるため、(劇的な変化は見込めませんが)なるべく最新バージョンに変更を行うと良いです。

現在稼働中のPHPのバージョンは、各レンタルサーバーのインフォパネルまたは、
info.php(ファイル名は任意で結構です)というphpファイルを作成し、
<?php phpinfo(); ?>
と記載したものをサーバーへアップロードを行った後、ファイルへアクセスすると確認が行えます。

■画像の最適化

画像をたくさん使用したほうが、ユーザーにもわかり易くページも華やかになります。
しかし、ページの読み込みが遅くなる原因の一つに画像があります。
なぜなら、画像は文字と比較してファイルサイズが大きいため、大量に使用したり大きい画像を使用したりすると読み込みに時間がかかってしまうためです。

ですので、画像を使用する際には、最適化(圧縮)を行うと良いでしょう。
プラグインでの最適化方法と、オンラインツールを使用した最適化方法をご紹介します。 

・プラグインで画像を最適化
EWWW Image Optimizer

https://ja.wordpress.org/plugins/ewww-image-optimizer/

Smush Image Compression and Optimization

https://ja.wordpress.org/plugins/wp-smushit/

・オンラインツールで画像を最適化
TinyPNG

https://tinypng.com/
ドラッグ・ドロップで画像をアップロード後、最適化画像のダウンロードが行えます。
複数枚を直接ドラッグすることも可能です。

また、上記の方法と併用してスクロールに合わせて画像を読み込ませる方法や、その他に画像のCDN化等があります。

画像の読み込み遅延
BJ Lazy Load

https://ja.wordpress.org/plugins/bj-lazy-load/

画像のCDN化
Jetpack by WordPress.com
(要WordPressアカウント。登録は無料)

https://ja.wordpress.org/plugins/jetpack/
ただし、画像をCDN化すると
・一度あげてしまったもののキャッシュが、元ファイルを上書きしても消えない
・画像が劣化する
・Lazy LoadやLightBoxといったプラグインとの相性が悪い
というデメリットがあります。

4:メタタグ・タイトルの設定

メタタグ・タイトルの設定を適切に行いましょう。
特にSEOを気にされている方で、細かい設定が行いたい場合はプラグインの使用をお勧めします。

最も有名なSEOに特化したプラグインは以下の2点です。

Yoast SEO

https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-seo/

All in One SEO Pack

https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-seo-pack/

タイトルやメタディスクリプションはユーザーが検索した際に検索結果で最初に目にする部分です。
サイトの内容がわかるようにするのはもちろんですが、狙うキーワードとユーザーが読みたくなるような魅力的な文言を含めるようにします。

タイトルタグが表示される文字数はスマホ、PCともに35文字程度ですので、タイトルの重要な部分は最初の35文字に収めるようにして、全体の長さもそれを大きく越えないようにしましょう。
メタディスクリプションはサイトの説明欄に表示されることが多く、その文字数はスマホで60文字、PCで120文字程度ですので、最初の60文字に特に気を配るようにしましょう。

5:xmlサイトマップの作成

xmlサイトマップはSEOには直接影響がないと言われますが、検索エンジンがサイトを訪問した際の案内図のような役目を果たすためスムーズにインデックス化を行ってもらいたいなら設定を行った方が良いです。

上記に紹介したSEOプラグインにもデフォルトでXMLの書きだし機能がありますが、他にも単体で書きだしてくれるプラグインもあります。
YoastやAll in One SEO Packを使用しない場合や別でxmlサイトマップの管理を行いたいのであればこちらをお勧めします。

Google XML Sitemaps

https://ja.wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/

6:Google Search Console

Search Consoleは、SEOを考える上でほぼ必須なツールといっても過言ではありません。
Googleのアカウントが必須ですので、未取得の場合は先に取得しておきます。
Google Search Consoleへサイトを設定しておきましょう。

Search Consoleでは、下記のようなことが行えます。

検索トラフィック
(アナリティクスや、サイトへのリンク等)
クロール
(クロールエラー、xmlサイトマップの送信、Fetch as Google(サイトクロールの申請)など)
セキュリティの問題のチェック
アナリティクスとの連携

Google Search Console
https://www.google.com/intl/ja_jp/webmasters/
サポート
https://www.google.com/intl/ja_jp/webmasters/support/

7:記事の継続的な投稿

ワードプレスに限らずですが、記事の継続的な投稿はSEOにとって非常に有利です。
だからといって、ほかのサイトからそのままコピペや継ぎはぎはもってのほか、中身の何もない低品質な記事の量産などを行っても評価はしてくれません。
場合によってはペナルティ(サイトのインデックスから外される。大幅に順位がおちたり等)となることもあります。
特に自動ペナルティとなった場合にはサーチコンソールに通知も来ないため、サイト運営者が気づくまで対処も行えませんので、出来るだけペナルティとなるようなことは避けるべきです。

内容のしっかりとした(文章が下手上手いではなく)ページを定期的に投稿するように心がけましょう。

8:SNSとの連携


こちらも、ワードプレスに限った話ではありませんが、記事を投稿した後少しでも多くの人に見て貰うためにTwitterやFacebookといったSNS等に投稿するのも良いでしょう。

投稿直後に連携させたい場合は、記事をSNSより先にインデックスしてもらうようにGoogle Search ConsoleからFetch as Googleを行うと良いです。

付録:おすすめのテーマファイル(無料)

Twenty Seventeen(WordPress 公式)

初めからインストールされていますので、そのまま使用できます。
https://ja.wordpress.org/themes/twentyseventeen/

Simplicity

内部施策対応化が行われている日本語のテーマファイルです。
また、本来ならプラグインの導入で対応しなければならないものが、テーマファイルに組み込まれています。
https://wp-simplicity.com/

STINGER

こちらも、内部施策対応化がおこなわれている日本語のテーマファイルです。
自分でPHPやCSSの編集、プラグイン導入を行いたい方は無料版、カスタマイズはわからないけれど色々な機能を使用したい方は、有料版の STINGER をおすすめします。
http://wp-fun.com/

Hamza Lite

seoフレンドリーなテーマ。
海外のおしゃれなテーマを使用したい場合など。
右下にある download ボタンからダウンロードを行えます。
※対応言語は英語のみですので、設定などは英語が必須となります。
https://8degreethemes.com/demos/?theme=hamza-lite

ワードプレス公式あサイトのテーマファイル一覧

https://ja.wordpress.org/themes/
こちらで、無料でダウンロード・インストールが行えるテーマファイルの一覧が閲覧できます。
管理画面から直接テーマにアクセスして、テーマファイルをダウンロードすることもできます。

【初心者向けSEO書籍】

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう!

スポンサーリンク