顧客の特徴を統計データで分析、把握しよう!!

シェアする

約2643文字 一般的完読時間 4分

Webライティングをやるうえでも、マーケティングをやるうえでも、ユーザーを具体的にイメージすることは重要なことです。

年齢、性別、趣味・嗜好、年収、生活パターンなどを考えて、それに見合ったものを提供することが喜ばれる秘訣です。
その中には、ネット利用の端末や場所、利用SNS、目的なども含まれます。

そこで、今回は最近出された統計データの中で興味深いものを挙げます。

スポンサーリンク




●日本のインターネット利用率の推移

総務省の統計では、インターネット利用者数は既に2013年から1億人を突破し、人口普及率は83%に達しています。

利用頻度でいうと、毎日少なくとも1回利用している人、つまり毎日利用している人が、75.8%を占めています。

出典:総務省「通信利用動向調査」

インターネットの利用頻度を、「よく利用している」「時々利用している」「利用したことがある」「利用したことがない」の4つに分けた内容に関して。
そのうち「よく利用している」が「16~19歳」から「40代」まで80%以上を占め、「60代」では、35.4%です。

出典:文化庁 平成 27年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

1日当たりのインターネット利用時間では、全世代平均で、2015年まで毎年次のように伸びています。
平日:71,6⇒ 77.9⇒ 83.6⇒ 90.4(分)
休日: 86.1⇒ 100.6⇒ 113.7(分)

つまり現在では、平日と休日の加重平均で1日約100分利用していることになります。
20年前まではこの数値がほぼ0でした。
1日の睡眠時間を7時間として考えると、起きている時間である17時間の中で、約10%の時間をインターネットに費やしていることになります。
特に利用時間が長いのが10代と20代で、10代では平日112.2分、休日221.3分、20代で、平日146.9分、210.0分です。
つまり10~20代では1日平均2~3時間利用しているということになります。

出典:総務省「通信利用動向調査」

●スマホの利用は今後どうなるのか?

平成27年末、「携帯電話・PHS1」及び「パソコン」の世帯普及率は、それぞれ95.8%、76.8%となっています。
また、「携帯電話・PHS」の内数である「スマートフォン」は、72.0%(前年比7.8ポイント増)と急速に普及が進んでいます。
過去5年の動きでいえば、スマートフォンが急速に伸びている反面、固定電話とパソコンは漸減傾向です。

出典:総務省「通信利用動向調査」

インターネット利用端末の種類では、パソコンが56.8%、スマートフォン54.3%とほぼ拮抗しています。
ただここ数年の傾向からするとすぐにスマートフォンの比率がパソコンの比率を上回ることになるでしょう。
ちなみに3番目がタブレット型端末で18.3%。
これも今後伸びることでしょう。

毎日の生活に必要な情報の取得手段では、「16~19歳」から「30代」で、テレビと携帯電話(スマートフォン含む)がほぼ拮抗しており、「40代」から上でテレビが主になっています。
携帯電話とパソコンを比べると「16~19歳」から「40代」で、携帯電話が上回っており、「50代」以上では、パソコンが上回っています。


出典:文化庁 平成 27年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

友人と、どのような方法を用いてやり取りするかについては、「20代」から「60代」のすべての年代で携帯電話が一番多い。
「16~19歳」では、直接会って話すが一番多く、次が携帯電話での文字のやり取り。
「70歳以上」では、固定電話が一番多い。

出典:文化庁 平成 27年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

端末利用率の外国(米国、英国、ドイツ、韓国、中国)との比較では、日本のスマートフォン利用率は60.2%と最も低く、フィーチャーフォン(ガラケーと呼ばれるスマートフォン以外の携帯)の割合が
突出して高い。
タブレットは日本が19.5%なのに対して、米国57.2%など外国がはるかに高い。


出典:総務省「通信利用動向調査」

●インターネット利用目的

インターネットの利用目的については、「電子メールの送受信」が各年齢階層で最も多くなっている。また、「電子メールの送受信」、「地図・交通情報の提供サービス」、「天気予報の利用」については、各年齢階層で利用が5割を超えている。

20代及び30代は幅広いサービスが利用されており、利用が5割を超えているサービスは、「電子メールの送受信」、「SNSの利用」、「動画共有サイトの利用」、「地図・交通情報の提供サービス」、「天気予報の利用」、「商品・サービスの購入・取引(全般)」。

出典:総務省「通信利用動向調査」

日本のソーシャルメディアの利用状況では、LINEが44.9%と最も高く、次いでYouTube39.5%、3番目がフェイスブックで35.3%、4番目がツイッターで28.7%。
外国(米国、英国、ドイツ、韓国、中国)との比較では、日本はLINEの利用率の高さが顕著で、フェイスブックは中国以外の4カ国よりかなり低い。

出典:総務省「平成28年版情報通信白書」

SNSの利用目的は、各年齢階層ともトップが「従来からの知人とのコミュニケーションのため」、2番目が「知りたいことについて情報を探すため」。


出典:総務省「通信利用動向調査」

以上よりインターネットの利用目的は、各年齢階層ともに主にコミュニケーションと知りたいことの情報収集であることがわかります。
前者のコミュニケーションでは主にメール交信とSNSでの交流があります。
後者の知りたいことの情報収集は、主に検索エンジンでの検索及び、地図・交通情報や天気予報などの利用が挙げられます。

以上

参考:
文化庁 平成 27年度「国語に関する世論調査」
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016092101_besshi.pdf 平成28年版情報通信白書(総務省)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/pdf/index.html
総務省ホームページ
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc372110.html

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう!

スポンサーリンク