日本のネット依存症500万人の衝撃!!

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約2343文字 一般的完読時間 4分

1)ネット利用を人類の歴史から考えてみる!

私は生活するうえで、そして人生を考えるうえで大事にしてることがあります。
それは、「人間の本質」とはなんぞや・・・。
つまりDNAに刻まれたものは何なのか。

人類が誕生し、進化してきた悠久の歴史を巡らします。
それから考えると自分の体験なんてちっぽけなもの。

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「人間とはなんぞや?」という疑問は、歴史をひもとけばほとんどのことがわかると思います。

人は太古の昔から常に狩りや農耕を行ってきた動物。
人類の直接の祖先である楽々二足歩行ができる霊長類になったのは約400万年前と言われています。
(諸説あります)

その中にあって、Webが日常生活に溶け込むようになってまだ約15年。

仮に人類の歴史を1年として計算すると、Webを利用するようになってからの時間は最後の2分!
つまり、人類が元旦から始まったとすると、Webの期間は大晦日の夜11:58に始まったことになります。
SNSのくくりで言えば夜11:59。つまり最後のほんの1分だけの世界です。
それだけWebはまだ人類に影響をもたらして間もないということ。

だからどのような弊害があるのかが、全てわかりきってはいません。
まだWebの便利さばかりが強調されていて、弊害が不当に陰に隠れてしまっています。

2)ネット依存症対策が遅れている日本

特に日本では、ネット利用の弊害対策が遅れています。
ただ既にはっきりしている弊害があります。

最も深刻なのが、「ネット依存症」

<ネット依存症で精神異常500万人の衝撃!>

インターネット依存症は既に中国や韓国では大きな問題になっていますが、実は日本でも、既に国内推定患者数500万人と言われています。
そして中国の研究でインターネット依存症患者の脳の画像解析を行った結果、驚くべきことがわかりました。

患者の脳は、大麻や覚醒剤などの麻薬中毒患者と同様の神経ネットワークの乱れがあったということです。
麻薬中毒患者は、無気力、無関心で、人格が荒廃した状態になりますが、ネット依存者も同じような状態に陥る危険があることがわかりました。
早くから国レベルの調査が行われている韓国でのネット依存の有病率は、2010年に一般人口の8.0%、児童の12.4%でした。

2014年に日本の厚生労働省から発表された調査結果によると、ネット依存の傾向が疑われる成人は421万人で、5年前と比べて1.5倍に増加しました。
現在子供と大人を合わせると、依存が疑われる人は500万人以上と推定されています!

中国や韓国では、その深刻さからネット利用の規制が強化されていますが、日本では野放しの状態が続き、さらにスマホでのゲーム利用に拍車がかかっている状態です。

3)ネット依存症はアルコール依存症、麻薬中毒と同等!

世界保健機構(WHO)はインターネット依存症をアルコール依存症、麻薬中毒と同等に、「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」に含める意向を固めました。

具体的症状には次のものが挙げられます。

インターネットを使う、使わないのセルフコントロールが完全に破綻し、睡眠も上手くとれず、食事もまともに食べられないぐらいに神経をヒリヒリさせてしまう。

遮二無二ネットゲームをやり続けて友人関係も大学も御破算になってしまう。

ネット利用を僅かでも妨げられると極度に暴力的となり、金を盗んででもネットをやろうとするなど。。。

インターネットは麻薬と同じ。
「デジタル・ヘロイン」などとも言われています!

韓国では、国を挙げての取り組みが始まり、いくつかの政府機関が分担して、若者の過剰なネット中毒に対応しています。
2011年には、16歳未満は午前0時から6時までネットにアクセスできない仕組みの「シャットダウン制」を導入しています。

インターネットやネットゲーム、スマホといった技術革新から生まれた新たな産業は、メリットばかりが強調され、その利便性や革新性が礼賛されました。
その陰に潜む依存性などの重大な問題にあまり注意を払いませんでした。
この恐怖の実態を知らないがために、ネット依存症にはまっていく人が増えていくことは国の大きな損失でもあります。

今後は国主導の対策が求められます。

4)あなたが行うべき対策とネット依存症診断(判断)

あなたがこれからすぐに行うべきは、、
まずその危険性に敏感になり、あなた自身はもちろん家族や知人が「デジタル・ヘロイン」の犠牲にならないために対策を打つことです。
特に子供を守ることは大人の責任です。

時間を上手にコントロールできなくなったら「依存症」そして「中毒者」の恐れがあります。
ぜひ下記の診断を行ってみて下さい。

<自分でできるインターネット依存症判定>

「はい」か「いいえ」で回答してください。

1, インターネットに夢中になっていると感じるか
2, 満足を得るために、ネットを使う時間を長くしていかなければならないと感じるか
3, 使用時間を減らしたり、やめようとしたが、うまくいかなかったことが度々あったか
4, ネットの使用をやめようとした時、落ち込みやイライラなどを感じるか
5, 意図したよりも、長時間オンラインの状態でいるか
6, ネットのため、大切な人間関係や活動を危うくしたことがあったか
7, 熱中しすぎていることを隠すため、家族にウソをついたことがあるか
8, 嫌な気持ちや不安、落ち込みから逃げるためにネットを使うか

判定基準:「はい」が5項目以上ある場合は、「病的な使用」と判定。

(中高生向けに作成されたものを成人向けに一部改変しています)
参考:DSM-Vスクリーニングテスト

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