炎上(ネットリンチ)で再起不能にならないために気を付けるべき4つのこと!




約3946文字 一般的完読時間 7分

ネットのリスクは大きく分けて次のものがあります。

・ウイルスやランサムウェアによる被害
・詐欺、名誉毀損などの犯罪に巻き込まれたり、逆に犯すリスク
・SNS中毒などにより心身を脅かすリスク
・激しい批判を受ける炎上のリスク

これらのリスクはどれもこじらせてしまうと、大変に重大な結果を招く可能性があるものです。

特に炎上は、その場限りで終わることなく、一生を台無しにしかねない恐ろしさがあります。

ただほとんどの人は、ウイルス対策を行う以外は、、
あまり対策を打ってはいないのが現状です。

病気やケガなどは典型例ですが、本来予防をすることが何より重要なのにも関わらず、そこに気持ちが向かないというのが人間の性なのかもしれません。
メリットが分かりやすい「攻め」は楽しいが、メリットが分かりにくい「守り」はつまらないということでしょうね。。

ただし、この文章を読んでいる意識の高いあなたには、ぜひ対策を打っていただいて、問題が起こってから後悔することがないようにしていただきたいと思います。

先日次の本を読みました。
「ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち」
(ジョン・ロンソン著、夏目大訳、光文社新書)

500ページもある本ですが、非常に質の高い内容でした。

特に出色なのが、炎上の「被害者」に実際に会って、心境を聞いているところ。
その内容の一部をご紹介します。

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「炎上」とは分かりやすく言えば「ネットリンチ」。

公衆の面前でさらし者にする「さらし者の刑」は欧米で1800年代前半に廃止されましたが、形を変え、今復活しています。

「しかも一般の人間が人を裁き、徹底的にたたく。
ほんのささいな事で何もかも失うほどの罰を受け、一切立ち直りを許されないことがあり得る」

これは私刑であり、リンチです。

例を3つ挙げます。

1)ジャスティン・サッコ事件

「アフリカに向かう。エイズにならないことを願う。
冗談です。言ってみただけ。なるわけない。私、白人だから!」

このツイートをした後に飛行機に乗り、降りるまでの11時間で彼女の人生が奈落の底に落ちました。

フォロワーわずか170人のツイッター上でつぶやいた一言で、「人種差別主義者」として世界的な炎上を巻き起こし「ツイッター全世界トレンド1位」となりました。
彼女は会社を解雇され、身の危険さえ感じる日々。

著者が本人と会って話をして、彼女の絶望的な気持ちが書かれています。
彼女曰く、
「生きている意味というのはないんです」

2)カンファレンスで友達に下品なジョークを話していたのを聞いた女性がSNS上で告発

結果、ジョークを言った男性も告発した女性も両方が炎上となり失職。
女性の会社のホームページがDDos攻撃を受けてしばらく使えなくなる。

3)アーリントン国立墓地前でのジョーク写真が元で炎上

この女性は失職し、知人・友人もいなくなった。
うつ、不眠症、1年もほとんど家から出ない生活を余儀なくされている。

本当に読後感の悪い本でした(笑)

上記の例で分かるとおり、被害者はみな、単なる悪ふざけか正義感で投稿したもの。

普段、一般的な社会生活を送っている人たちであり、家族もいます。
そして、特別、公序良俗に反する思想を持っているわけでもありません。

そんな、なんでもない「まじめな人」が1つの投稿、1つの言葉だけで人生を棒に振ることになる。

「加害者」は一個人を一斉に叩いて、追跡してまで執拗に追いかける。

なんと恐ろしく理不尽なことでしょうか!

上記「ジャスティン・サッコ事件」から学べることは次の3つです。

フォロワー数が少なくてもとんでもない炎上が起こりうる

フォロワー数170だったので、本人は仲の良い友達に話すような感覚で投稿したのかもしれません。
しかしSNSの拡散性はフォロワー数とは関係なしにとてつもなく大きいと考えなくてはならないということ。

炎上が起こったら、その初動対応が非常に重要

彼女は長い間機上にいたため、不幸にも投稿を放置した状態になったために、大きな炎上に発展しました。
すぐに投稿を削除して謝罪すれば、ここまでの大事件にはならなかったでしょう。

差別発言は非常にナーバスな時代

最近では過剰すぎるのではと思えるほど「差別発言」に対して、厳しく取り締まる風潮になっています。
差別的発言をしないことが、言論の自由より優先される傾向にあります。
差別とは主に人種差別、性差別、障害者差別です。

誰もがきっと心のどこかに持っている「差別」「区別」が、心が高揚したときや腹が立ったときに、不適切な表現になることがあります。
厳に慎まなくてはなりません。

特に注意しなくてはならないのが、有名人の炎上より、むしろ一般人の炎上のほうが恐いということ。
有名人の場合は注目度が高いため、炎上が起きやすいですが、擁護派も少なからずいるので、炎上が批判派と擁護派の二手に分かれます。

これに対して一般人は炎上が起きにくいものの、一旦起こってしまうと、批判ばかりが巻き起こることになります。
ですから、一般人の炎上の方がたちが悪いと言えます。

「差別主義者」などというレッテルを貼られたら最悪です!

会社のスタッフが起こしてしまっても、やはり会社に対する炎上が起こります!
だから個人も企業も「炎上対策」は必要不可欠なのです。

炎上の怖いところは、炎上を起こそうとしている人が手ぐすね引いて待っているということ。

炎上は読者の正義感から起こると思っている人がいますが、それも一部にありますが、それだけでは説明がつきません。

近年、不倫騒動で多くの炎上が起こっています。
これなどは、被害者でもない人たちがこぞって火付け役になりました。

なぜそのようなことになるかというと、人は脳科学的に、叩ける人を叩きたい本能が備わっていると言います。
脳科学者の中野信子さんの見解が非常に納得のいくものだったので、それに基づいて解説します。

人はコミュニティを形成していく中で、自分を安全な地位に保っておこうとします。
そのためには、2種類の攻撃が必要になります。
1つは別のコミュニティへの攻撃。
そしてもう1つは同じコミュニティ内の誰かを攻撃すること。

同じコミュニティ内では裏切りがあったり、自分の地位を脅かそうとする人がいます。

そういう人を標的にして叩いて敵を作ることによって、周りとの結束を深め自分の地位を守ろうとするのです。

自己防衛本能の一種です。

これをリアルな社会で行おうとすれば、逆に自分が痛めつけられるリスクがあるので、簡単にはできません。
しかし、匿名性が許されるネット社会では気軽にできてしまうのです。

つまり、人は人を攻撃することに快楽を感じるようにできているということ。
叩かれた方がつぶれていくことが嬉しいわけです。
私はこの人間が持っている本能を認識したうえで、いじめも炎上も考える必要があると思います。

この本能を封じ込められるのが理性と知性です。

炎上を起こしても、何の得にもならなくむしろ時間の無駄であると思うこと。
そのような時間があったら、逆に誰かの応援をしたり、もっと生産的なことを行うべきです。

炎上を起こされた人にとっては、被害者でもない人に炎上を起こされても、本能のままに動いている人によって行われていると思えば、不必要に神経質になる必要がありません。

ともかく、守りのWebライティングで重要なのは、あなたが叩かれる原因を作らないようにすること

それでは最後に、炎上しないための4つの対策と
炎上してしまったときの4つの対策を解説します。

炎上しないための対策

・法律や倫理に抵触していないか

法律に抵触することを書いてはいけないのはもちろんですが、倫理的に許されないことも避けるべきです。
倫理観というのは人により違いますが、より厳しめの倫理観で対応する必要があります。

・誰かが傷つかないか

投稿するときに、その文章を読んだ誰かが傷つかないかを考えましょう
人に影響を与えられるインパクトのある文章ほど、誰かが傷つくことがあるものですので、完全に避けることは難しいでしょう。
しかし、そのことに思いをはせて、配慮する或いは覚悟することが重要です。

・少なくともリアルで行わないことは、ネットでも行わないようにする

ネットの方が寛容で自由な空間と勘違いしてはいけません。
むしろリアルより厳しいぐらいだと認識して、リアルで批判を受けることはネッに投稿してはいけません

・投稿内容がネット上に広くそして永遠に残っても良いか考える

投稿は基本的に永遠に残ると思わなくてはなりません。
例え削除しても、どこかでスクリーンショットが撮られている可能性があります。
数年経って状況が変わって、そのときに問題になる場合も考慮しなくてはなりません。
批判や中傷記事はそういう意味でも慎重に行わなくてはなりません。

炎上したときの対策

・批判が複数つき始めたら要注意

批判コメントが1つだけであれば、それほど深刻に受け止める必要はないかもしれません。
むしろ批判した人が逆批判を受けることを恐れているかもしれません。
しかし複数付いた場合は、投稿に問題があったと思うべきです。

・まずいと感じたら一旦投稿を削除

状況を注視して、まずいと感じたら一旦投稿を削除しましょう。
批判コメントが複数付くことはその典型です。

・心を込めて謝罪の投稿

問題投稿を削除しても、他の投稿や別のSNSなどで批判されるようでしたら、謝罪の投稿をしましょう。
その際は言い訳や自分以外にも問題があるような説明を決して書かないでください
心を込めた謝罪が必要です。

・最悪はアカウント削除

謝罪の投稿をしても、なお炎上が収まらないようでしたら、アカウント削除を行いましょう。
炎上が炎上を生むことにならないように、元を完全に断つしかありません

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